留学体験談

ブラッドフォード大学で紛争、安全保障、開発学を学ぶ

E.Y.さん

ブラッドフォード留学中にフィールドワークでアフリカへ、卒業後はニューヨークで国連のインターンシップを経験されたE.Y.さん。留学の準備から現地での生活、帰国してこれからの予定まで、盛りだくさんのインタビューをご紹介します。

  • 専攻名:紛争、安全保障、開発学 Conflict, Security and Development MA
  • 留学期間:2012年8月〜2013年12月
  1. 第1回 留学を振り返って:留学生活編
  2. 第2回 フィールドワーク&インターンシップ:フィールドワーク全体について
  3. 第3回 フィールドワーク&インターンシップ:リベリアについて
  4. 第4回 フィールドワーク&インターンシップ:南スーダンについて
  5. 第5回 フィールドワーク&インターンシップ:国連インターンについて

第5回 フィールドワーク&インターンシップ:国連インターンについて

2012年に、ブラッドフォード大学修士課程の開発学コースへ留学されたE.Y.さん。留学中の2013年2月にリベリアへStudy Visitに、2013年7月に南スーダンへフィールドワークに行かれています。修士論文提出後の2013年10月には、ニューヨークで国連のインターンシップをされました。
今回は、ニューヨークでのインターンついてお届けします。

E.Y.さんの大学での年間スケジュールは、第1回のインタビューをご参照ください。

E.Y.さんは、ニューヨークで2か月間、国連のインターンを経験されました。インターン決定についてや業務内容など、貴重な体験をご紹介してくださいます。また、最後には同じ分野で留学を目指す方々へのアドバイスもいただきました!

 インターン先はどのようにして探しましたか?
 面接などの選考についても教えてください

国連でのインターンは、留学中の達成事項として設定していました

リベリアでのStudy Visitで書きましたが、第一志望は国連ウィメン (UN Women)リベリア事務所でした。インターンは留学を計画する時点で、国際協力での就職を目指していたため、自分のなかで留学中の達成事項の一つとして設定していました。

インターン探しのスケジュール:上記の通り、インターン探しは留学前から行っていました。本格的に応募書類などの準備を始めたのは留学を始めた年の12月、またリベリアから帰国した3月あたりからです。

インターン先決定基準:今後どのような分野で就職したいのかを逆算して、平和構築、ポストコンフリクト国、ジェンダーそして国連で探しました。インターンの多くは、無給です。そのため、今後就職活動でアピールがしやすい、知名度が高い国連でインターンをすることにこだわりました。最終的に、合計4つのインターン、UN Women 3ポスト(リベリア、タイ、ニューヨーク)、NGO(リベリア)に応募しました。

選考(面接):選考まで進んだ応募は4つ中2つ、リベリアで活動する欧米NGOとUN Women ニューヨーク本部でした。
NGOは面接がなく、1週間も経たずに書類選考のみで採用の通知がメールできました。遅れて一週間後、UN Women ニューヨーク本部から返事があり(応募書類の提出は5月、返事が9月)、新しいインターンを採用したいから、まだ興味があればインタビューをしますという趣旨のメールが来ました。

UN Women インターンの面接の準備:これまで就職活動で経験した面接を思い返すこと。学校が主催したキャリアフェアでの面接ワークショップに参加、資料を読むこと。また、国連の実際の就職面接ではCompetency- based interview(※)だといわれているため、国連の人事部のHPへ行き、Competency-based interviewに関する情報をあつめ、模擬問答集を自作しました。

※Competency-based interviewとは、過去の行動から特性を抽出し、将来の行動を予測する面接手法のこと。

UN Women インターン面接:面接はNY時間で行われ、スカイプでしました。志望動機、自分は何を貢献できるのか、インターン期間などシンプルな質問で、15分で終了しました。

 ニューヨークへの引っ越しの手配(住居探しなど)は
 どのように行いましたか?

ニューヨークの住居情報が担当者からメールで届きました

採用メールが来た直ぐ後に、ニューヨークの住居情報がたくさん掲載されたメールが担当者から届きました。とにかく、安全に安く過ごしたかったため、ニューヨークに長く住まわれていた友人などに聞き、情報を集めました。最終的に、インターンや通学する女性のみを対象とした寮をみつけ、そこにしました。

 インターン先での業務内容を教えてください

資金を拠出した国へレポートを作成し、提出するチームに所属しました

所属機関は国連ウィメン(UN Women)で、所属部署はResource Mobilization といい、主にUN Women 加盟国から資金を集めてくる部署です。なかでも、資金を拠出した国=ドナーへレポートを作成し、提出するチームに所属したため、2013年12月時点までのレポート提出状況を把握するためのデータベース作りを行いました。また、加盟国が出席するドナー拠出会議の運営補助なども行いました。

 大変だったことは何でしたか?

特にありません。人事部のサポートも充実していました

特に大変なことはありませんでした。ニューヨークでのインターンなので容赦なく働かされる、と覚悟していきましたが、割り当てられた仕事量も適当でこなすことができました。逆に、上司が私に仕事を割り当てる時間がないほど忙しい方であったため、どんな仕事をしてほしいのかを考え、そこから自分で仕事内容を提案したりしました。

また、UN Women も無給で働くインターン生をバックアップするため、就職講座や今後の進路相談など、人事部の方がたくさんサポートしてくれました。

 一番印象に残ったことは何でしたか?

国連職員の働く姿勢や、インターンの処遇です

どんなに遅くても職員の方が7時ごろには家路につくようにしていたこと。ハロウィーンやクリスマスには就業時間中にパーティーをして、自分の子供を職場に招いたり、パーティーでは一年の成果をみんなで共有することを積極的に行っていたことです。

また、休暇(2週間)をしっかりと消化していたことも印象的でした。加えて、インターンでもパーテーションで区切られたデスクをもらえたことも印象に残っています。年末に所属部署の一年間の反省会に参加させていただき、インターン開始から1か月しか経過していない私にも、部署の問題点や評価すべき点について発言する機会を与えられたことは、驚きました。

 インターンシップで学んだことで、
 今後の人生に生かされると思われることを教えてください

ネットワーキングの仕方です。自分の計画次第で、様々な国連職員に会うことができます

ネットワーキングの仕方です。まずは、部署で開催されるどんな小さな会議にでも出席し、顔と名前を覚えてもらえるように努めました。

先述したように、仕事量は適量です。逆に言えば、自分の計画次第で、国連パスを持っているため、ニューヨークにいるどの国連機関の国連職員の誰にでも会うことができます。そのため、自分の専門分野に近い方と連絡をとり、直接会っていただき、キャリアについてお話を聞く機会を努めて持つようにしました。会うたびごとに、また会議の雰囲気を読んで、いま仕事を探しています!ということをアピールしていきました。そうすると、ちょくちょくと声がかかり、励ましの声であったり、職員から直接、就活体験を話してくださったりと、ネットワークを広げることができました。

 その他、伝えたいことがありましたらお願いします

私の場合、インターンは無給でした。お金以上の価値と結果を出すためにも、事前の準備と自分がどのような結果を出したいのかを計画していくことをお勧めします。

 フィールドワークやインターンシップなどに積極的に参加され、
 留学から最大の価値・成果を得られたことと思います。
 それを実現するためのポイントなど、メッセージをお願いします

留学中にチャレンジしたいことをはっきりさせ、スケジュールを作ることがポイントです

ポイントはスケジュールを作ることです。まず、留学中にチェレンジしたいことを自分の中ではっきりさせ、そこからスケジュールを組むことをお勧めします。そうすることで、どのタイミングに具体的な行動をとればよいかがわかります。いつから体力づくりのためジムに通えばよいのか(私は失敗しました!)、学校主催のキャリアフェアのどのワークショップに参加すればよいのか、自分の取るべき授業はなにか、強化すべきスキルは何か、奨学金を獲得するためには何をすべきかがはっきりしてくると思います。

また、留学経験者から話を聞くこともとても大切だと思います。私は学部を卒業して、2年間働いた後に留学を開始しましたが、私の周りには学部直後に大学院留学をした友人がたくさんいました。そのため、友人と直接会い、話を聞くことで情報をあつめ、スケジュールを組む参考にすることができました。