留学体験談

ブラッドフォード大学修士課程で平和学を学んで

森田 幾太郎 さん

Bradford の平和学科は「平和と紛争」を研究する世界最大規模の専門機関。400名以上の教員と学生を抱え、平和学研究において世界的な評価を得て います。同大学の Master of Arts in Peace Studies を修了して帰国された森田さんに、留学準備から現地での体験など詳しくお聞きしました。

bradford_morita_1.jpg
留学先を決めるにあたって、どのようにして情報を集めましたか?

留学を経験された友人のお話を伺ったり、beo様主催の留学フェアにて英国の大学のスタッフの方々に直接質問をしたりして情報を集めました。

留学先の絞り込みのポイントは何でしたか?なぜイギリスを選んだのかも教えてください

大学では国際政治学を学んでおり、かつアフリカの紛争について興味がありましたので、修士課程でも引き続き、国際政治学やアフリカの紛争を勉強できるような場所を希望しておりました。また英国を選んだ理由は、個人的な感覚として、英国は歴史学や社会科学に長けていると感じたためです。

最終的に留学を決めた学校/プログラムに決めた理由は何でしたか?

授業のプログラムの中で、アフリカの国に研修に行ける授業があり、アフリカに一度も行ったことがなかった私にとって大変魅力的でした。

beoを利用したことで、よかったと思うこと/可能になったと思うことがあれば教えてください

beo様には、英国留学を考え始めるところから実際に留学している間にわたってきめ細かくご支援いただきました。また複雑な英国ビザの手続きについても、渡英まで時間がない中、beoのスタッフ様に誠実にご対応いただき大変助かりました。英国ビザの手続きは複雑かつ変動も激しいと思いますので、もし私個人でやっていたら失敗していたと思います。

留学先の学校のおすすめしたいところを下記の点から教えてください

bradford_morita_2.jpgクラスメイト
年齢も国籍も経験も多種多様で非常に刺激的でした。同級生は大変親切な方たちばかりでした。また、海外の学生さんは非常に勉強熱心で、図書館で本をたくさん横に置きながらエッセイの作成に取り組まれている姿をよく見かけました。私はそうした彼らの学習姿勢に大変刺激を受けました。

教授陣
先生方は講義のなかで質問があればきめ細かくご回答くださり、また、エッセイ作成などで困った時なども相談にのっていただきました。先生方は学生のことを非常に大切にしてくださるなと感じました。

授業内容
授業の内容は難しいものもありましたが大変勉強になりました。例えば、アフリカの土着の紛争解決方法が紛争後の異なる民族同士の和解に貢献していると伺い、非常に興味深かったです。またアフリカ政治に関するグループ・プレゼンテーションを行う機会もあり、海外の学生さんと協力しながら準備をして当日の発表も成功しました。グループ・プレゼンテーションの準備をするなかで、他の学生さんと議論していく過程で、自分のアフリカ政治に対する考え方も発展したと思います。また、海外の学生は授業中でも積極的に質問をしていたので、非常に学習意識が高いなと感じました。

大学施設
大学内に、スポーツセンターがあり、私もたまにプールで泳いだりしておりました。アパートは一人部屋でしたので静かに勉強に集中することが出来ました。英国に行って、病気にもかかりましたが、大学の保健センターもしっかりしていてとても安心できました。

街の様子
ブラッドフォードの駅前は賑やかでしたが、電車などで駅前の中心街から少し離れると自然の多い長閑な風景が広がっておりました。

その他
私個人の感想として、修士課程が始まる前に受講したプレセッショナルコースは非常に意義深かったです。なぜなら、平和学以外の、例えばコンピュータ工学や医学系の学生さんとも知り合えたからです。また修士課程が始まる前にブラッドフォードでの生活にある程度慣れることができたのも良かったです。

学校での1年の流れを教えて下さい

私は、ブラッドフォード大学で2010年8月から9月まで開講されたプレセッショナルコース(英語事前コース)を受講しました。6週間の英語の授業を受けた後、ブラッドフォード大学の平和学修士課程(MA in Peace Studies)に入学しました。前期(2010年9月から12月)は授業を3科目取り、各科目の課題エッセイをこなしました。後期(2011年1月から5月)でも授業を3科目とり、課題エッセイに取り組みました。2011年3月頃に指導教官が正式に決定して、4月中旬に修士論文の研究計画書を提出しました。修士論文の提出は2011年9月でした。

専攻・研究、セルフ・プロジェクトのテーマについて詳しく教えてください

平和学修士課程では、"平和"について包括的に学ぶ平和学、交渉、和解、調停などについて学ぶ紛争解決学、地域研究(アフリカ、アジア、中東ほか)など、国際問題を非常に幅広く学べます。私はアフリカの紛争に特に関心がありましたので、アフリカ政治の概論やアフリカの紛争解決と平和構築に関する授業を受講しました。

留学してからご自身の英語力に悩まれることはありましたか?どのように克服されたか教えてください

日常会話において、相手が話す英語の速度が速くて、理解できず苦労する場面は非常に多くありました。でも、「もう一度おっしゃってください」と相手にお願いすれば大半の方はゆっくりとした英語で言い直してくださるので、聞き返すことを恥ずかしがらないことが大切だと感じました。

講義においても、講義で話される英語をすべて理解するのは非常に難しいので、うまくキーワードを拾いながら授業を聞いておりました。あと、予習として、いくつかある課題図書の1つの論文や文献をざっと読んで、講義の内容を事前にイメージするように心がけました。

留学された大学での留学生活を通して得たスキルや体験などで、日本で学んでいては手に入らないと思えるものは何ですか?

海外の学生がどのような価値観を持ち、どのような目標をもって勉強しているのかを肌で感じられたのは大変有意義でした。1年間ブラッドフォードで勉強させて頂いた中で、英語で長文の論文(修士論文)を書けるようになれたのはとても自信になりました。加えて、さまざまな先生方からきめ細かいご指導を頂いたおかげで、イギリス式の論文作成方法の基本のようなものを身につけられたのではないかと思います。

また生活面においても、銀行口座の開設などの細々した手続きをすべて英語で行ったので、今後英語圏で生活する際にもこうした経験は生きると考えます。

留学先で学んだことは、卒業後のご自身のキャリアにどのような影響を与る(与えている)と思いますか?

イギリスに1年いて、「世界はやはり広いのだな」としみじみと感じました。ブラッドフォードで目の当たりにした海外の熱心な学生さんを意識しながら今後も勉学に励みたいです。

上記まででご回答いただいた以外で留学での一番の思い出、印象に残っていることがあれば教えてください。

2011年3月に授業の研修で訪れたルワンダでの経験が一番印象に残っております。私にとっては初めてのアフリカ訪問でした。約2週間のルワンダ訪問の中で、悲惨な紛争を経験したルワンダの現状を直に見ることが出来、かつ現地の学生ともお話しできる機会に恵まれたのが私にとって大変有意義でした。